先日、『歯と妊活セミナー』(歯科医師と子宝整体師のコラボセミナー)に参加してきました。 歯は、妊娠にも出産にも子供の健康にも影響するという興味深い内容でした。
セミナーで学んだこと
私がセミナーで学んだ中で、いくつか印象に残ったことをご紹介します!
・歯周病があると妊娠が1年遅れる!
・歯周病があると低体重児が7倍に増える
・母体の歯の健康が生まれてくる子供に影響する
・歯の成長期は妊娠中から20代後半まで
・顎の遺伝はかなり強い
・歯を失うと、認知症などにつながる
・虫歯と歯周病は予防が大事
・歯磨きでは虫歯を予防できない
・フッ素塗布は歯が成熟しない
・水道水に含まれる酸でも歯は溶ける
などなど。
はじめて耳にする内容が盛りだくさんでした。
歯周病がもたらす影響
もっとも印象に残ったのが、『歯周病』がもたらす影響です。
『歯周病』が体に引き起こす影響は様々で、子宮に影響→妊娠に影響→出産に影響→子供に影響するということでした。最近では、糖尿病や高血圧などの全身疾患との関係も明らかになってきているようです。
歯周病があると妊娠が1年遅れる
妊活中の方は特に『歯周病があると妊娠が1年遅れる』って、気になるところですよね。
そこで、私も調べてみたのですが、実際にフィンランドで行われた試験で、歯周病と妊娠する力が関係しているというデータがあるようです。
試験の概要
妊娠を希望する256名の女性を対象に唾液と血液を採取し、
唾液や血液中の歯周病原因細菌と歯周病菌の抗体を検査。
12ヶ月間、妊娠の成立を追跡調査し、
それらの関係を解析。
その結果、1年で256名中、205名が妊娠し、51名は妊娠しなかった。
唾液中に歯周病原因細菌が検出され、かつ、抗体レベルが高かった女性は
歯周病原因細菌が検出されず、かつ、抗体レベルが低かった女性に比べて、
12ヶ月間で妊娠できない確率が3.75倍高いことがわかった。
このことから、唾液中の歯周病原因細菌の検出やその抗体レベルは不妊症の原因の一つとなりうること、そして、歯周病は妊娠するまでに時間がかかる可能性があることがわかったんです。
デンタルチェックを!
軽い症状も含めると実は半数くらいの女性が歯周病だと言われています。そして、歯周病は自然治癒することがありません。ですので、妊活中の方は、一度デンタルチェックを受けてみてはいかがでしょうか?
咀嚼のメリット
では、歯周病を予防するにはどうしたらよいでしょうか。虫歯・歯周病を予防する方法の一つとして、『咀嚼すること』の重要性があげられていました。
『咀嚼すること』のメリットについて調べたところ、歯周病を予防する以外にもいろいろな効果が期待できるようですので、ご紹介します!
虫歯や歯周病の予防
唾液の分泌が促されて、病原菌が浄化され、虫歯や歯周病の予防だけでなく、口臭の予防にもつながります。
がんの予防
唾液の中にあるペルオキシダーという酵素ががんの発生を抑えると言われています。
内臓の負担を減らす
食べ物を細かい分子の状態にして胃に届けることで、消化しやすくなり、腸で栄養が吸収しやすくなるため、消化・吸収に関わる内臓の負担が軽減されます。
胃や腸に負担がかかると、内臓下垂につながり、その下にある子宮や卵巣が圧迫され、働きが悪くなってしましまうので、胃腸の負担を減らすことは妊活にも大きく関わってきます。
咀嚼筋の発達
咀嚼筋を使うことによって、口周辺の筋肉も刺激され、言葉の発生がしやすくなったり、表情が豊かになったりします。
食べ過ぎを抑える
満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを防止することができ、肥満の予防にもつながります。
味覚の発達
ゆっくり味わうことによって、味覚が発達します。
脳の働きを活性化
脳への血流が増すため、記憶や学習能力の向上につながります。
セロトニンの分泌を促す
よく噛むことで、幸せホルモンといわれるセロトニンが活性化されます。
セロトニンは女性ホルモン「エストロゲン」の分泌に関わるだけでなく、不足するとストレスや不眠、自律神経の乱れにもつながります。
咀嚼すると体にとって良いことがたくさんありそうですね!!
咀嚼を意識的に行うためにも適度に硬いものを食べると良いかと思います。
噛めば噛むほど良い唾液が出るようです。
良い唾液の分泌を促して、栄養をしっかり吸収し、その栄養を卵子や精子のエネルギーに変えていきましょう!!
そして、歯周病をしっかり予防し、健康で元気な赤ちゃんを授かる為の体づくりを行っていきましょう。
元気な赤ちゃんを授かる体づくりは、埼玉県上尾市のコンディショニングサロンkamikaもお手伝いさせて頂きますので、ぜひ一度足をお運びください!