私たちの体を構成する、およそ60兆個の細胞一つ一つの内側、そして細胞同士の隙間は、そのほとんどが水でできています。
成人の体内にある水は体重のおよそ60～70％と言われていて、体重50kgの人なら、約30リットルの水が体内にあります。
そして、これらの水は、体のなかで重要な役割を果たしています。

体内での水のはたらき
●食物が消化されていく過程で作用するさまざまな酵素反応をしやすくします
●栄養物やホルモンなどを溶かし、血液などの形で体全体に運搬します
●体内の老廃物を尿または糞便として排泄するのを助けます
●暑い日は汗をかくなどして体温を調節しています
●細胞や関節の潤滑油役となります

上記のように、ありとあらゆる生命活動は、水がなくては始まりません。
体内の水分が1％減少するだけで、記憶力の低下や情緒不安定、疲労などにつながるだけでなく、血液の粘性が高まり、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクまでも上昇してしまうのです。
また、水が不足すると、筋肉や内臓に栄養が行き渡らず、硬くなったり、歪んだりすることで機能を果たせなくなってしまいます。

そして、水分を摂らないことで一番最初に現れる症状はやはり便秘ですが、便には体内毒素の70％が集まっているので、便秘って、毒が体の中に溜まっている状態です。
血液は腸から門脈を通って肝臓へ流れ、心臓へ流れ、全身に運ばれるので、腸に溜まった毒素も最終的には全身に流れてしまうことになります。

一日に必要な水分量は体重（kg）×30 ml以上が理想と言われていますが、本来は１日に約15〜20ℓの水が必要なんだそうです。でも、そんなにたくさんの水は摂ることができませんよね。

その水を補うために活躍しているのが「腎臓」です。
足りない水は腎臓でろ過して99%を再利用し、1%は尿として外に出ます。
新しい水が入ってきては、体の中を何度もめぐり、約1ヶ月後に排泄されます。
水が少なすぎると、本来捨てる水をなんとか利用している状態です。
ですので、積極的に水分を摂る必要があるんですね。

水を飲むときのルールはこちらです。
①身体を冷やさないために、常温以上の水や白湯を飲むようにしましょう。
②一度にガブ飲みせずこまめに摂取するようにしましょう。
③朝起きた時と夜寝る前は必ず飲みましょう。
④体重（kg）×30 ml以上が目安です。（例：体重50kg×30ml=1500ml）
⑤夏も冬も同じように摂取しましょう。
⑥塩素や重金属の影響を避けるために、できれば水道水をそのまま飲むのは避けましょう。
ミネラルウォーター、もしくは、浄水器でろ過した水が良いです。
⑦緑茶やコーヒーなどのカフェインの含まれているものは、摂りすぎに注意しましょう。基本的には水で摂るのがおすすめです。
⑧スポーツドリンクには大量の砂糖が入っています。その砂糖を分解・排泄するために大量の水やミネラルが消費されてしまいますので摂りすぎに注意しましょう。
⑨食事中はたくさん飲むと、胃酸が薄まってしまい、消化がしづらくなってしまうので、食事中の飲みすぎには注意しましょう。

水分を摂ることも大切ですが、それと同時に、摂取した水分をしっかり排泄させることも大切です。
体外へ出る水分
　1位・・・尿（70％）
　2位・・・汗（20％）
　3位・・・呼気（6％）
　4位・・・便（4％）

体外へ出る水のうち約70％は、尿で出しています。
つまり、デトックスのほとんどは尿で行なっていることになります。
ちなみに、デトックスのイメージが強い発汗では、全体量のわずか20%ほど…
サウナや岩盤浴で頑張って汗をかくより、尿の方がデトックスできるのです。

尿量は平均して1回150〜200ml です。そのため1日2ℓの飲水で排尿回数が10回未満だと、体内に水が溜まりすぎてしまいます。
重要なのは水を体内で循環させ、不要な水は排泄することなのです。

しっかり水分が排泄できていないとむくみの原因になります。
水を飲むことでむくんでしまうのは、腎臓の機能が低下していることと、ミネラル不足が考えられます。
しっかりとミネラル（天然塩）を摂りながら水を飲むことで、腎臓の機能も向上とむくみの解消を促していきましょう。

『排泄』ができていないと、栄養の『吸収』もしづらくなってしまいます。
しっかり水を摂って、まずは体の中をキレイにしていきましょう！！

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