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性ホルモンの原料になるもの

性ホルモンの原料となるものって何だか知っていますか?

実はコレステロールなんです。「コレステロール」って良くないイメージがありますけど、私たちの体には必要な栄養素の一つなんですね。

ただ、コレステロールを摂る上で注意しなければならないのが、油の【質】です。

私たちの体にとって、良い油と悪い油があるんですね。

今回は、そんな、油(=脂質)についてのお話です。

脂質について

まずは、脂質について少しだけ見ていきましょう。

脂質は細胞のモト

人間は約60〜100兆個の細胞でできています。
病気や不調は約100兆個の細胞の変性や退化が原因で心身に異常が生じます。
その細胞をつくっているのが脂質なんです。

脂質の役割

①細胞膜(生体膜、ミトコンドリア膜)の成分
②ホルモンの原料(脂肪酸→コレステロール)
③エネルギー源
④ビタミンDの合成
⑤脂溶性ビタミンA、D、E、Kの吸収促進
⑥体温を保つ断熱材、身体や臓器を物理的損傷から守る

脂質って、私たちの体にとって必要なさまざまな働きをしているんですね!!

脂質の摂り方

健康的な身体を手に入れるために、栄養素として欠かせない脂質の摂り方を注意していく必要があります。

トランス脂肪酸

良くない油の一つは「トランス脂肪酸」です。
トランス脂肪酸の代表と言えば、マーガリン、ショートニングです。これらは、食パン、菓子パン、お菓子などに主に含まれています。食感がサクサク、ふわふわしたものなどにはよく入っていることが多いので注意が必要です。

なぜ、トランス脂肪酸が良くないかというと、身体の中での分解や代謝が難しいため、ビタミンやミネラルを大量に消費してしまうのです。また、活性酸素が発生することで、体内の酸化につながったり、善玉コレステロールが減少して、悪玉コレステロールと中性脂肪が増加するといったことが起きるのです。
トランス脂肪酸は、液体の植物油に水素を添加し化学変化させたものであり、自然界にない分子構造をしています。そのため、アメリカやカナダでは既に規制が始まっているが、日本にはまだ基準がありません。
ですので、私たち自身が、意識して摂らないようにする必要があります。

オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸

もう一つ注意しなければならない油がオメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸のバランスです。
オメガ3脂肪酸もオメガ6脂肪酸も必須脂肪酸の一つで、体の中では作り出すことのできない脂肪酸です。
そのため、どちらも食べ物から摂取する必要があります。
理想的な比率は「オメガ3:オメガ6=1:1〜4」
と言われていますが、私たちの今の食生活では、1: 50というバランスになってしまっているのが現状です。

オメガ3は、アマニ油、えごま油、しそ油、魚油などに多く含まれています。
オメガ6は、ベニバナ油、コーン油、ごま油、マヨネーズなどに含まれています。

オメガ3とオメガ6には、正反対の作用があり、オメガ3は炎症を抑えたり、細胞膜を柔らかくしたり、血液をサラサラにしたりしますが、オメガ6は、炎症を促進させたり、細胞膜を固くしたり、血液をドロドロにして老化にもつながりやすくなってしまいます。
ですので、細胞膜を柔らかくして、排卵・受精・着床しやすくするためには、できるだけオメガ6を摂らず、オメガ3を積極的に摂る必要があるんですね!

オメガ3脂肪酸の注意点

オメガ3系の油は、熱に弱いので、加熱料理には使えません。ドレッシングや和え物などで摂るようにしましょう!
また、光に弱く酸化しやすいので、容器は遮光のものを選び、冷蔵庫で保管し、開封後は1ヶ月くらいで使い切りましょう。
それから、製造方法を確認し、「コールドプレス」もしくは「低温圧搾」と表記されているものを選んで下さい。コールドプレスとは、30度以上の温度をかけずに油分を抽出する方法です。熱処理されているものだと、劣化しやすく、良い成分が失われていることになってしまうんですね。

オメガ9脂肪酸

加熱料理には、オメガ9系の油を使います。オリーブオイルや、ココナッツオイル、米油などです。
ちなみにオメガ9は、悪玉コレステロールの上昇を抑え、乾燥肌対策にも有効な油です。
オリーブオイルを使用する場合は、『エキストラバージンオリーブオイル』を選んで下さいね!
「バージンオリーブオイル」とは、1つのオリーブから1回目に搾った油(一番搾り)で、一度しか取れないため、とても貴重な油です。
ちなみに二番搾りの油はイタリアでは「搾りかすの油」と言われているそうですが、一度搾ったオリーブのカスに溶剤をかけて残っている油脂分を抽出したものなんだそうです。
「エキストラ」は、酸化の度合いによって決定されます。08%以下の酸性度でないと認められず、処理方法によって品質が保たれているかという指標になります。製法の過程でどれだけ空気に触れたか、ということです。

いかがでしたか。油にもいろいろな種類があって、効果も様々なんですね。
全体の注意点として、どの油であっても、容器は瓶のものにしましょう。
ペットボトルのものが大半を締めますが、プラスチックに含まれる化学物質が油に浸出してしまうのです。
そして、良い油は瓶で売られていることが多いです。
良い油はちょっと値段が高めですが、油は毎日使うものなので、少しでも身体に良いものを取り入れられたら良いですね!!

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