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生理用品で子宮環境が変わる!

皆さんは生理用品は何をお使いですか?

お客様とのカウンセリングの中で、最近感じたことは、タンポンを使われている方が意外と多いな、ということです。

長時間ナプキンを交換できない方や、経血量が多い方にとってタンポンはすごく便利なのですが、注意して頂きたい事があります。

それは、タンポンを使用すると、TSS(トキシックショック症候群)になるリスクがあるということです。

TSSとは、黄色ブドウ球菌による毒素が原因で起こる急性疾患です。

黄色ブドウ球菌はおよそ3人に1人が皮膚や鼻の穴、膣など広範囲に持っているバクテリアであり、通常は存在していたとしても病気になることはありません。

しかし非常にまれなケースとして、男女・年齢を問わず、トキシックショック症候群を発症してしまうことがあります。

1978年頃には、米国のメーカーのタンポンが原因で、使用者に高熱、下痢、吐き気、頭痛、めまいなどの症状が現れ、TSS発病者330名のうち29名が命を落としたそうです。

もちろん、タンポンを使用すると必ずTSSになるというワケではありませんが、経血吸収後のタンポンは、黄色ブドウ球菌が過剰繁殖しやすい状態になり、特にここ数年では合成繊維を使っている、超吸収タイプを使用することで、TSSを発症するケースが多く見られるようです。

また、TSSのリスク以外にも、デメリットがあります。

市販の紙ナプキンやタンポンは、経血を凝固させるポリマーや石油系の化学物質がたくさん使われています。

よもぎ蒸しを体験された方には、『二の腕の経皮吸収を1とすると、膣からの吸収力は42倍です』とお伝えしていますが、紙ナプキンもタンポンも、直接膣粘膜に触れることになりますよね。

ですので、化学物質まで吸収しやすいということなんです。

そういった化学物質を吸収すると、冷えや子宮環境を悪化させる原因ともなり、婦人科系の疾患や不妊の原因にもなりかねません。

ですので、できれば布ナプキンを使って頂くことをおすすめしています。

ただ、お仕事をされている方や経血の量が多い方は、布ナプキンだけで過ごすのはハードルが高いかもしれませんね。

そういう方は、仕事がお休みの日や、経血の量が少なくなってきた3日目から試してみると良いかと思います。また、布ナプキンの下に紙ナプキンを敷いておくと、染みた時の不安も少ないですね。

布ナプキンの経血の汚れは、セスキソーダ(100均のものでOK)を水で溶かしたものにつけ置きしておくとキレイに落ちます。

布ナプキンを持ち歩く場合は、中が見えないジップロックに使用済みのものを入れておくと臭いの心配もないですし、セスキソーダをスプレーの容器に入れて持ち歩き、汚れたところに吹き付けておくと後々楽です。

布ナプキンのメリットは、

・蒸れにくい

・かぶれにくい

・においがあまり気にならない

などがありますが、最大の利点は『経血をコントロールすること』といっても過言ではありません。

まずは、トイレに行ったときに下腹部に力を入れて経血を出す!ということを意識します。

それを繰り返すことによって、ナプキンを汚しづらくなったり、経血が出そうな感覚がつかめるようになったりするのです。そしてこれは、骨盤底筋を鍛えることにもつながります。

骨盤底筋は、内臓全体を支えているとても重要な筋肉です。

特に、尿漏れのある方や、産後で骨盤が緩んでしまっている方は意識して鍛える必要があります。

布ナプキンを使うことで、子宮環境を整え、さらに骨盤底筋も鍛えられたら、良いコトだらけですね!!

それでも、やっぱり布ナプキンは難しいな・・・という方は、『オーガニックコットン』の使い捨てナプキンやタンポンを選ぶというのも一つの方法です。

そしてもし、タンポンを使うのであれば、1個の使用時間に注意してお使いくださいね!

健康のためにも、リスクになるようなことはできるだけ避けて、少しでも体に良いコトをしていけたらいいですね。