排卵日を把握するために、基礎体温表を記録されている方は多いと思いますが、実は基礎体温表は、排卵日以外にも体の状態を知る目安にもなるんです。 基礎体温表のいくつかのパターンとその症状について見ていきたいと思います。
体温
理想の体温
低温期:36.3~36.5℃
高温期:低温期+0.3~0.5℃
と言われています。
こんな時は?
・低温期の体温が低い場合は、低体温のため、熱が作り出せない体の状態です。栄養不足や、筋肉量の不足などが原因として考えられます。
・低温期の体温が高い場合は、甲状腺機能が亢進している可能性があります。
・低温期と高温期との差が小さい場合には、黄体ホルモンの働きがあまり良くない状態です。
波形
低温期の乱れ
低温期がガタガタになっている場合は、寝不足だったり、ストレスや不安を抱えていることが多いです。
高温期の乱れ
高温期が乱れてしまう場合は、体が疲れている場合や、体に炎症が起きていることが考えられます。
炎症とは、肩こりや湿疹、卵管のつまりや内膜症などが例として挙げられます。
それから、黄体機能不全や高プロラクチン血症も高温期の乱れにつながります。
全体的な乱れ
低温期も高温期もずっとガタガタになってしまう方は、副腎疲労や自律神経の乱れ、ストレス、睡眠障害といった原因が考えられます。
ただ、体温を測る時に体を動かしてしまったり、眠りが浅かったりするだけでも、体温が上がったり下がったりすることもあるので、あまり神経質になりすぎないようにしましょう。
低温期から高温期への移行について
それから、低温期から高温期への移り変わりにかかる日数についてですが、3日以内が理想と言われています。
高温期への移行が緩やかな場合は、黄体機能不全や高プロラクチン血症、排卵障害や自律神経の乱れが原因として考えられます。
周期
正常な生理周期
・正常な生理周期は 25~38日間
・理想は25~30日間、低温期14日間、高温期14日間くらい
と言われています。
こんな時は?
低温期が長い場合は、卵胞の育ちが悪かったり、排卵しづらい体の状態である可能性があります。
逆に、低温期が短い場合は、卵が未成熟な状態で排卵してしまっている可能性があるので、卵子の質という点でも、あまり良くない状態であると考えられます。
また、高温期が短い場合は黄体機能不全と言って、黄体ホルモンの働きが良くない状態と言えます。
生理不順(周期がバラバラ)の方は、ストレスや副腎疲労が原因となっていることがあります。
生理期間
正常な生理期間
・目安は3~7日間
・理想は5日間くらい
と言われています。
こんな時は?
生理期間が長い場合は、月経過多となりますので、食べ過ぎや肝臓の機能が低下している可能性があります。
反対に、生理期間が短い場合は、子宮内膜が薄いなどの、子宮環境の問題が考えられます。
妊娠した場合の基礎体温
ちなみに、妊娠した場合の基礎体温はどうなっていくかというと、高温期がしばらく続きます。
出産まで高温期が続くかというとそうではなくて、妊娠14週頃、妊娠4ヶ月ころに下がる傾向にあるので、体温が下がったからと言って不安にならなくても大丈夫です。
最後に
様々なパターンについて、考えられる症状をお伝えしましたが、あくまでも可能性の一つですので、必ずしも全ての方に当てはまるものではありません。
妊活の取り組み方や体の状態を見直す際の、参考にしてみて下さい!