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無排卵について

排卵日を把握するために、基礎体温表を記録されている方は多いと思いますが、基礎体温表を記録したら、まず、低温期と高温期の2層に分かれているかどうかを確認しましょう。

基礎体温表が二層に分かれていない方は、無排卵の可能性があります。

月経がある場合でも、排卵していないことがあるので、生理不順の方や、不正出血などがある方は、基礎体温を記録して、チェックしてみましょう。

無排卵の原因

無排卵の原因としては、次のようなことが挙げられます。

①過度なストレス

ストレスは心的要因だけでなく、肉体的なストレスも含まれます。抗ストレスホルモンと性ホルモンは同じ原料(コレステロール)から作られます。私たちの体は生きるために必要な働きを優先するため、ストレスがかかると、抗ストレスホルモンの生成を優先し、性ホルモンが作られなくなってしまいます。

②過度なダイエットによる体重減少

過度なダイエットもコレステロールが減少する要因になります。ホルモンバランスが崩れ、無月経になってしまうこともあります。妊娠するための理想のBMIは21程度と言われています。

③過度な運動

スポーツ選手が無月経になってしまうという話もよく耳にしますが、過度な運動は、肉体的ストレスの一つであり、性ホルモンが作られなってしまうこともあるようです。

④高プロラクチン血症

乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)が分泌されて、妊娠も出産もしていない時に胸が張ったり、母乳が出たりする症状です。プロラクチンの過剰分泌によって、排卵や生理が抑制されたりします。
高プロラクチン血症は血液検査で調べることができます。

⑤甲状腺疾患

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されたり、反対に、分泌が不十分なことによって甲状腺機能が低下して引き起こされます。
常にだるい、手足がふるえる、むくみ、寒がり、記憶力低下、便秘などの症状があります。
甲状腺疾患も血液検査で調べることができます。

⑥多嚢胞性卵巣

卵巣内で男性ホルモンが作られることで排卵しにくくなる状態です。
超音波で確認すると、卵巣内にたくさんの卵胞が存在していることがわかります。
肥満、多毛、にきびの症状が起こることがあります。

このように、高プロラクチン血症や多嚢胞性卵巣などが原因で無排卵の可能性がある場合には、検査で原因を特定できることもありますので、無排卵の可能性がある方は一度受診をされてみると良いかと思います。
無排卵の場合は、排卵誘発剤を使用することが多いですが、生活習慣を見直し、食事・睡眠・運動などに取り組むことよって改善する可能性は充分にありますので、まずはご自身の体の調子を整えることから始めましょう!